with コロナに於ける あるコンビニ店員の叫び

井上 美穂
withコロナ

筆者、実は色んな顔を持って生きております。

そのうちのひとつがコンビニ店員なんですが。

コンビニ店員をしていて、このコロナで色んな変化を目の当たりにして来ました。

筆者が働いているコンビニは都市部のしかもビジネス街にもほど近い場所なので、コロナで一斉テレワークなどが起きてからというもの、びっくりするほどお客さんが減りました。

特に緊急事態宣言中なんかは酷かったものです。

街そのものが眠りについているようだ、、、

とはまさにこのことかと厨二病炸裂な台詞を吐きたくなる程度には閑散とした風景をこの時期はよく見ましたね。

さて、そうした巣篭もりを経て。

人の装いも大きく様変わりしましたよね。

一番の変化はなんといってもマスクでしょう。

必ず、外出時にはマスクをする。

というのが、見事に定着しました。

そして、そのマスクによって、実はコンビニ店員さんやきっと街の売り子さんにとっては、昨今ちょっと面倒くさい世の中になっています。

それは・・・・

あなたが、なんて言ってるのか、わからない

マスクは、空気の流れを滞らせます。

音というのは空気の振動によって伝わるものです。

つまり。

マスクしてると、殊更意識してはっきり喋って頂かないとこちらには内容がきちんと伝わらないわけで。

そして、更に。

売り子に襲いかかるもうひとつの面倒ごと。

それは。

レジ袋有料化。

はい。

いままでは余程のことがない限り黙って袋詰めしてましたが、有料化になってしまったために、袋の要不要がいまやお客様への必須質問事項となってしまいました。

これがね。

本当にわからない。

袋いるの?

いらないの?

こんな簡単な質問が見事にすれ違うというのだからお釈迦様もびっくりです。

いるって言ったと思ったら、いらなかった。

いらないって言ったと思ったら、必要だった。

最初、この行き違いには本当に苦労させられました。

そもそもコンビニとはクイックで買い物を済ませる場所という認識があるので、お客様のコミュニケーションもなかなかクイックなんですが、このクイックさがwithコロナでは見事に仇となりました。

因みに、店員とて馬鹿ではありません。

お客様がクイックで買い物を済ませたいニーズにはなるべく応える方向で、こちらもいわゆるクローズドクエスチョンでお尋ねするわけですよ。

これで済むようにしとるわけです。

もっと言うなら、東京都心部は有名人もうろちょろしますんで、彼らがなるべく素性がバレないようにも気を遣います。

特に声優さんは第一声を発するとその特徴あるお声と知名度で一発でバレちゃうのを嫌ってジェスチャーで意志表示されたりもするので、首を縦に振るか、横に振るかだけでも伝わるようにしております。

ここまで気を配ってみるのですが。

なんと、それでも。

行き違いは起きる!!

主にクローズドクエスチョンに対して、普通の受け応えを寝起きくらいのテンションの低さでされるお客様に起きます。

さあ、これは「いりません」という意味なのか!?

当初、筆者はお客様のローテーションさに「いりません」だと判断しました。

そして、サッと会計を済ますもお客様、なぜかその場を動かず購入商品を凝視。

そいつら、そんな熱く見つめても特に恋とかはじまりませんが・・・・?

おや?もしかして、と聞き直して驚愕。

はい。なんとこの方。

「袋ありません(だから入れてください)」

と仰ったわけです。

こっちがクローズドクエスチョンしてるのに、行間を読ます方向で返してくるんかい!!(#▼皿▼)

こんな小さな行き違いが本当に増えてしまい、この令和に入り、コンビニ店員としては無駄な徒労を経験することが増えました。

ゆえに。

お客様方。

切にお願いします。

袋の要不要はとにかくわかりやすくお伝えください。