違和感を言葉にできれば、いい仕事ができる!というお話

井上 美穂
制作のおはなし

本日は制作サイドのお話ではありますが、割とどこでも出てきがちなコミュニケーションギャップのお話です。

違和感を感じることは日常でもお仕事現場でも多々あると思います。

「ん・・・なんか、ちょっと違う」 「大体いいんだけど、何か、引っかかる」

そう感じたとき、あなたはどんな風にそれを言葉にしていますか?

「うーん・・・なんか違和感を感じる」

言葉にする方は正直な感想かもしれませんが、言葉にされた方はむちゃくちゃ困るこの違和感。

とはいえ、違和感の正体を明確に言葉にするってなかなか難しいものです。

で・す・が!!

それはちゃんと分析ができていないからうまく言葉にならないだけ、なのです。

分析さえできればその違和感は、鋭い指摘として非常に素晴らしい役割を果たしてくれます。

そして、この違和感はきちんと言葉にできる人が少ないだけに、これができるだけであなたは とってもいい仕事ができる人になれるのです!!

どう?今回ちょっといい話でしょ?

そんな素敵な違和感を言葉にするための分析方法をこの記事ではご紹介しちゃいます!

違和感を感じた時の分析方法① 質問による細分化

まず、違和感を感じた時に最初にすることは、相手ではなく、自分への質問です。

なぜなら、違和感を感じたのはあなたであって、相手ではないからです。

もし、ここで相手が違和感を感じていれば一緒に考えるのも悪くないと思います。 でも、全くそんな気配がなければ残念ながらその違和感は相手にとってはただの否定に聞こえてしまうので、相手が何も言って来なければまず質問するべきは自分です。

「どこに違和感を感じるのか?」

「なぜ違和感を感じるのか?」

「全体のバランスか?それとも文字か?イラストか?色か?」

こんな風に細かくひとつずつ質問を投げていきます。 するとピンとくるものに必ず当たります。

バランスというよりは色が気持ち悪い、とか。

これも100%大当たりとかではなく、文字よりは色かな〜とか「どちらかと言えば」という グレーな判断がおそらくは多いと思いますが最初の1ステップはあたりをつけることなのでこのくらいのざっくりさで問題ありません。

違和感を感じた時の分析方法② 置き換えによる絞り込み

さて、例えばここで細分化したことによって「色が気持ち悪い」と感じたところまで 判明したとします。

そしたら、次はどの色が気持ち悪いのかを特定するために置き換えて考えて見ましょう。

このグリーンが気持ち悪い、と感じたのであれば、何色ならいいのか?

色はイメージしづらい部分もあると思うので思い切ってここは反対色のオレンジなどを 置いてみるとわかりやすいかもしれません。

そうやって色を置き換えてみると、自分が気持ち悪いと感じていたグリーンが問題なのか、 それとも間に挟まっていた薄いブルーがグリーンを引き立てすぎて気持ち悪いのか、 など新たな視点が加わってくるのを感じるかもしれません。

分析がここまで来るとようやく質問ができるようになります。

例えば、 「このグリーンの横に薄いブルーがあって少しグリーンがキツく感じるけどどう思う?」 といった質問になるでしょうか。

・・・いかがでしょう?

「なんか違う」から一気に具体性が上がってきて、制作者にも一気に受け入れやすくなったように感じませんか?

ちなみにこんな風に質問されると制作者はちゃんと色を配置した動機について語ることができます。

あえてグリーンを強調しようとしたのか、全体を考えた時にグリーンが一番収まりがいいと判断したのかなどなど。

こんな風に話が進むと、これはもはやダメ出しではなく非常に建設的なディスカッションです。

想像ですが、この違和感を感じている制作物はバナーだったとして、こんなやりとりが交わされたバナーはきっととてもいい出来栄えになることでしょう。

違和感はとても大事な指標

筆者はお仕事で「違和感」を結構大事にしています。

それは自分が何かを作っている時はもちろんのこと、プロジェクトそのものだったり はたまた人間関係だったり。

今回のように比較的すぐに分析できるものから、そうでないものももちろんありますが 正体がわかってみると違和感というのはえてして大事なポイントだったりすることが多いのです。

なので、感じた違和感はぜひ仕舞い込まずにシェアをして欲しいと思っています。

ただ、違和感だけだと残念ながら他社にはあまりにも伝わりづらいので、今回のように少し分析という工程を踏んで その素晴らしい違和感をぜひがっつり証明してみてください。

きっと急に上がったパフォーマンスに「お前どうした」と同僚からびっくりされること請け合いですよ。